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フルレンジFF125Kを使用した小型サブウーハー製作して重低音を聴く。

公開日: : 最終更新日:2022/10/08 オーディオ

この記事ではフォステックスのフルレンジFF125Kを使用した小型ケルトン式サブウーハー製作し、性能測定をし、実際の楽曲で重低音を聴いた結果を書いています。

私はオーディオの魅力は低域再生能力と解像度にあると思っています。

低域再生能力と解像度は高性能のプレイヤーとアンプとスピーカーを前提にすれば

強力なマグネットを使用したサブウーハーで補うことができます。

私が最近自作したスピーカーにFOSTEX フルレンジ FE103Enを4個使った小澤式マトリックスがあります。

フルレンジ FE103Enのバスレフですが低域再生能力の不足はいなめません。

中古のサブウーハー1個で低域不足を補ったりしていました。

このサブウーハーの解像度不足を感じていたところ

2021年7月号の「無線と実験誌」にFF125WKを使ったサブウーハーの製作記事が掲載されました。

小澤隆久さんの製作記事です。

読んで一気に視界が広がりました。

 

フルレンジでもケルトン式を採用すればサブウーハーが作れるのです。

ただウーハーユニットはピーク周波数帯域が広いのですがとフルレンジユニットはピークが山形になって狭くなります。

物置には眠っているスピーカーがいくつかあります。

とりあえずFF125Kでケルトン式サブウーハーを作ってみました。

DSC_0318

マグネットが強力なFF125Kなら十分な解像度も得られそうです。

フルレンジFF125Kケルトン式サブウーハーの設計

設計はいつも使用しているSPEDを使いました。

外形 23W×45H×44L としました。

SPEDの図の周波数特性は48Hzがピークです。

48Hzがピークなら FE103Enの低域を十分補強できるはずです。

ケルトン式サブウーハーのメリットは小型でも十分な低域再生能力が得られることです。

低域の再生周波数を下げれほど音の再生レベルは下がりますが、サブウーハー専用のアンプを使えば問題なしです。

 

サブウーハーである以上30Hz台の重低音も聞きたいのです。

設計で30Hz台の重低音をピークにすると50Hz台周辺の低域の中抜けもあるので欲張らないことにしました。

50Hzがピークならなんとか30Hz台の重低音も聞けそうです。

フルレンジFF125Kを使用した小型サブウーハー製作

合板のカットはいつものカインズホームでお願いしました。

ここでエンクロージャに詰めるろ過マットと40Aの塩ビパイプも購入しました。

ケルトン式サブウーハーの構造は密閉型スピーカーとバスレフのドッキングしたものです。

完成写真のようにスピーカーエンクロージャーの前面の板は取り外し可能としました。

塩ビダクトの長さ調整をしやすくするためです。

フルレンジFF125Kを使用した小型サブウーハーの周波数特性の調査

完成した自作フルレンジFF125Kを使用した小型サブウーハーの試聴の前に周波数特性を知らべました。

周波数特性の調査にはフリーソフトのwave geneとSound Analyzerを使いました。

Wave Geneとはパソコンを高級オーディオ信号発生器に変身させるソフトです。

スィープ信号もあるけど今回は各1分間の長さで20Hz、25Hz、30Hz、40Hz、50Hz、60Hz、70Hzのsin波信号を生成録音しました。

じっくりとFF125Kが生み出す重低音を聴くためです。

Sound Analyzerはアンドロイドのアプリなのでスマホやタブレットにインストールします。

Sound Analyzerは0~20Hzの周波数を測定するように設定しました。

曲線のほかにピーク数値も表示する優れものです。

タブレットにSound Analyzerアプリをインストールすれば周波数の測定器に早変わりです。

30Hzでは測定できるレベルまでの再生はできませんでした。

40Hzと50Hzはほぼ同レベルでした。

 

 

フルレンジFF125Kを使用した小型サブウーハー製作して重低音を聴く。

実際に50~30Hz台の重低音を含む洋楽や邦楽を聴いてみました。

30Hz台の重低音を含む洋楽や邦楽の楽曲はブログ記事にまとめたように現在では豊富にあります。

今回は宇多田ヒカルKing Gnuビヨンセ、さらに20Hz台~30Hz台の重低音を良く使うポスト・マローン聴きました。

 

フルレンジFF125Kを使用した小型サブウーハー製作して重低音を聴く。まとめ

今回自作したフルレンジFF125Kを使用した小型サブウーハーの重低音再生能力を検証しました。
前項の調査ではsin波での30Hzは測定レベルまで達しませんでした。
(Specの計算通りですが)

ところが実際の音楽で周波数特性を調査すると30Hzまで再生されているのです。

聴覚のみならず測定値も30Hz台の重低音を指示しています。

宇多田ヒカルのIn My Roomの35Hz、ポストマローンMoney Made Me Do Itの35Hz、ビヨンセのBlack Paradeの30Hzが測定値として十分なレベルで検出されました。

実際の楽曲の音楽信号はsin波ではないからでしょう。

次回は自作30cm口径ケルトン式サブウーハーの紹介です。

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