サブウーハーで聴く米津玄師の重低音の曲は?邦楽男性歌手編
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最終更新日:2022/10/20
オーディオ
米津玄師はサブウーハーで聴くような30Hz台の重低音はあまり使わない。
早口でメロディアスに歌う曲が多い米津玄師には重低音はあわないのだろう。
それでも霧や花火を表現したり、歌詞をドラスティック演出するために30Hz台の重低音が使われている。
凝り性のシンガーソングライターだけにすべて意味のある重低音の使い方がされている。
試聴は自作サブウーハー、周波数の測定はSound Analyzer Proを使用した。
自作ケルトン式サブウーハーはケルトン式で30cmフォステックスFW305を使用している。
米津玄師
シンガーソングライターの米津玄師を一躍有名にしたのは「lemon」の大ヒットによるところが大きい。
「lemon」はTBSテレビの金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として書き下ろされた。
1991年生まれの31歳で2012年に本人名義のアルバム『diorama』でソロデビューデビュー>
現在までアルバムは5枚、シングルは12枚出している。
30Hz台の重低音を含む曲は6曲程度だが曲に応じて役割が異なっている。
サブウーハーで聴く米津玄師の重低音の曲は?
●fogbound(+池田イライザ)
2017年11月1日4thアルバム『BOOTLEG』 収録曲
30Hz台のぶるぶる重低音が冒頭から1分近く鳴り響く。
米津玄師が池田イライザ「この曲の持っている、曖昧な感じ、霞みがかった感じに彼女の呟くような歌声が完璧に合っている」とコメントしている。
歌詞の題名のfogboundの意味が「切りに包まれた」となっていることからも霧の感じを出すために30Hz台のブルブルの重低音を使ったのだろう。
●打上花火
2017年11月1日4thアルバム『BOOTLEG』 収録曲
48秒すぎから「足元をよぎり~ 何かをさらう~」 の背後で38Hzの持続重低音がながれる。
2分過ぎたあたり「きっとまだ胸に住んでいた~」
40Hz台交じり32Hzの打ち込み重低音。
2種類の30Hz台の重低音がボーカルをくっきりと浮きだたせている。
次々と打ち上げられる花火を表現していると思われる。
●パブリカ
アルバム STRAY SHEEP 2020年8月5日 収録曲
シンセベースが主体のシンプルな伴奏。
30Hz台まで下がる打ち込み重低音もでてくる。
●ウィルオウィスプ
3rdアルバム『Bremen』 発売日:2015年10月7日
曲を通して30~40Hz台のブルブル重低音が流れる。
題名の「ウィルオウィスプ」というのは、鬼火や火の玉という意味。
米津自身はコメントでイメージを具体化している。
「大震災や原発被災からイメージして打ち捨てられた高速道路をいろんな生き物が歩いていくっていう、アルバムを通して最初にあったイメージに一番近い曲で」
曲を通して流れる重低音は重い心、沈痛を表していると思われる。
●Pale Blue
2021年6月16日 11thシングル
米津玄師の従来の歌唱方式とはちょっと違う。
冒頭34Hz台のブルブルの重低音がボーカルの「ずっと~」と同じぐらいのレベル。
強烈な重低音でボーカルをドラスティックに演出する。
この曲では30Hz台の重低音の出番は少ないが演出は強烈。
●ごめんね
2018年10月31日発売の『Flamingo/TEEAGE RIOT』
30Hz台の打ち込み重低音のレベルが高く強烈。
打ち込み重低音と同じリズムのボーカルは
ライブで観客と一体になって盛り上がろうとする意図か。
サブウーハーで聴く米津玄師の重低音の曲は?邦楽男性歌手編 まとめ
米津玄師の曲の30Hz台以下の重低音には霧、打ち上げ花火、ライブパフォーマンス盛り上げとか様々な意図がある。
この辺はシンガーソングライターならではの曲の作りこみから生まれるものではなかろうか。
サブウーハーで聴く米津玄師のお勧めの重低音の曲として
fogbound(+池田イライザ)と打上花火を揚げておこう。
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