釧路湿原が変化せず氷河期の草花も生き残るわけは?ブラタモリ
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2019年7月20日のブラタモリは釧路湿原のすごさを特集しました。
湿原は陸化し、森になるという輪廻があるにもかかわらず釧路湿原は4000年間も間変わらずにいれるわけはどこにあるのでしょう?
釧路湿原にだけ氷河期の氷河期の草花が100種類以上生き残っているわけは?
80kmも離れた摩周湖に釧路湿原の霧が消えもせずに流れてくるわけは?
常識的では理解できない釧路湿原の謎が解き明かされていきます。
今日のスペシャリストは
釧路国際ウエットランドセンター 技術委員長 新庄 久志 さんです。
釧路湿原のでき方は
釧路湿原は227km2 山手線がすっぽり入る日本一の広さです。
釧路湿原だけで 全国の湿原の3割を占めてしまいます。
釧路湿原はもともと海でした。
6000年ほど前に海の水が引き始めたころ西側に砂丘が伸びて海岸線をふさぎます
海の底は山からの土砂で平らに埋められて広大で水浸しの大地が残りました。
このように形成された釧路湿原は3000~4000年前にこの風景と同じような湿原がありました。
太古の状態が保全されているということでラムサール条約に日本国内で最初に討論されました。
現在も膨大な湧き水と川の蛇行が釧路湿原を維持している
釧路湿原の湧き水 2万か所もあるといいます。
1日 20トンのところもあるとか。
湿原内を流れる釧路川は高低差が4kmで1mという高低差なので
流れがゆっくりであちこち蛇行しています。
川は雨が降るとカーブの場所からあふれて湿原に水を供給し、
大量の土砂も堆積させます
すると陸化して木が生えてきます。
ところがいとも簡単に川の流れを変えて湿原化してしまうので
木は湿原に負けて枯れていきます。
釧路湿原が陸化せずに湿原であり続けてきた理由です。
砂丘ができたことにより湿原内の川の流れは海側から陸へ流れて湿原の中をループして海へ流れていきます。
このことも陸化がされてもすぐ湿原に戻るパターンが繰り返されてきた理由の一つです。
氷河期の草花が釧路湿原だけに生き残っているわけは
ハナタネツケバナは氷河には日本中に咲いていましたか゛
今では釧路湿原だけに生き残っているのです。
シロハナシノブも氷河期の生き残りです。
100種類以上も生息しています。
特別な気候
釧路は夏でも20度を越えることはめったにありません。
釧路名物といわれる霧は年間100日以上も発生します。
黒潮の暖流が釧路沖で親潮の寒流とぶつかり急激に冷やされて霧になります
霧は海面を這うように低いところに流れてきます。
そのため釧路湿原は夏でも20度を越えることがめったにありません
だからこそょうガキの植物が生き残れたのです。
80kmも離れている摩周湖に釧路湿原は霧を供給している
海から流れてきた霧は、釧路湿原に流れ込み、釧路湿原の湿気を供給されてさらに強化されます。
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