豊田吉哉医師の心臓弁膜症の患者のロス手術とは

2019年2月4日の「世界ナゼそこに日本人」はアメリカで3000人以上の命を救い大感謝されている日本人スーパードクター、豊田吉哉先生53歳の密着取材です。

豊田吉哉医師は心臓外科のエキスパートとしてアメリカの他の医師が投げ出した難手術を何度も成功させた“ゴッドハンド”の持ち主です。

今回の密着取材で豊田吉哉医師が施術する難手術は

・心臓弁膜症の肺動脈弁と大動脈弁の移植(ロス手術)

・肺の移植

・冠動脈バイパス手術

などです。

この記事は心臓弁膜症の患者のロス手術について記しています。

<関係記事>

豊田吉哉がアメリカで天才心臓外科名医と感謝されるわけは？

ロス手術とは

ロス手術（ロスしゅじゅつ）は、自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術とも呼ばれ、ある種の大動脈弁疾患において、病的な大動脈弁を患者自身の肺動脈弁で置換する心臓外科手術である。

肺動脈弁摘出部位には、死体ドナー由来の同種弁などの人工弁を植え込む。ロス手術の適応は、幼小児では好ましい場合も多いが、成人への適応は論議が分かれている。

名称は1962年に同手技を提案したドナルド・ロス（英語版）博士（英国の心臓外科医）の名に由来する。

大動脈弁単一の疾患に対して、2つの弁を切除しなければならず、難易度が高い。

ウィキペディア（Wikipedia)より

この手術の失敗で訴訟が起きている事例も多々あるようです。

ロス手術訴訟和解「病院謝罪、良かった」 – 読売新聞: ロス手術訴訟和解「病院謝罪、良かった」読売新聞水戸済生会総合病院（水戸市双葉台）で難度の高い心臓のロス手術を受けて死亡した鉾田市上沢の高校３年、… http://t.co/oKeBhrEQ #mito #news

— 水戸のニュース (@Mito_City_News) 2012年9月26日

豊田吉哉医師の心臓弁膜症の患者のロス手術

心臓弁膜症とは先天性の重い病気です。

弁の形に不具合がありうまく開閉しないため血液の逆流が起こり、血中の酸素をうまく全身に運べません。

この患者は30年以上も少し動いただけで息苦しくなりつらい思いをしてきました。

豊田吉哉医師はロス手術は　　「いっぱいすることがあってすごく難しい」といいます。

ロス手術は

その患者の肺動脈弁と大動脈弁を入れ替えて

自分の肺動脈弁の場所に他の人の肺動脈弁を入れるのです。

「どこをひとつ間違っても患者さんがなくなってしまう

そういう意味でアメリカ全体でもあまりやっている人はいない」豊田吉哉医師

ロス手術は他の医師にとっては難しくてやりたがらない手術なのです。

大動脈弁を切り取るので素早さが重要

大動脈は酸素を含んだ血液を全身に送る重要な血管です。

大動脈弁を切り取る際は人口心肺で心臓を停止します。

心臓停止時間が1分間増えるごとに合併症の発生率が1.4％づつ増えてしまいます。

そのため肺動脈弁と大動脈弁の入れ替えは1分1秒でも早く終わらせる必要があります。

豊田吉哉医師の心臓弁膜症の患者のロス手術の手順

まず肺動脈弁を切り取ります。

電気メスを使っての作業です。

あっさりと肺動脈弁の切除に成功。

ここから大動脈弁の切除に入ります。

「クランプをくれ!心臓を止めるよ!」

異常のある弁が大きな大動脈の中にあります。

慎重に穴を開けます。

あいた穴にハサミを入れ大動脈を少しづつ切っていきます。

心肺停止から10分後、大動脈弁が現れました。

大動脈弁を切除し、すかさず患者自身の肺動脈弁を移植します。

巧みな縫合技術で短時間で肺動脈の移植を終わらせました。

さらに

他人の肺動脈弁を移植して終わらせました。

通常のロス手術は3時間程度心臓を止めないとできない手術と言われています。

豊田吉哉医師が今回のロス手術に際して心臓を止めていた時間は1時間54分でした。

これで患者の術後の回復が断然早いといいます。

豊田吉哉医師に対する患者や同僚の評価は

4日後豊田吉哉医師が患者に面会しました。

「これから先もう苦しむことがないと思うと気持ちが楽です。

豊田先生のおかげです」

難手術をこなす豊田吉哉医師に対して同僚の心臓医師たちも賛辞を惜しみません。

「豊田先生はどんな難しい手術も失敗しないまさにゴッドハンドのもちぬしなんだ」

「彼はほかの医師たちが投げ出した難手術を何度も成功させ患者さんたちに感謝されている最後の砦だよ」

豊田吉哉医師は年間400件以上の手術をこなすスーパードクターなのです。

豊田吉哉医師の心臓弁膜症の患者のロス手術とは　まとめ

アメリカは訴訟社会ともいわれています

そんな環境の中で

他の医師が投げ出すような難手術といわれるロス手術を難なくこなす

豊田吉哉医師の心臓弁膜症の患者のロス手術の現場を見ることができました。

そんな現場を見せた豊田吉哉医師の自信と後進を奮起させようという気持ちに対しては

感謝すると同時に今後の活躍を期待しましょう。