HYDEのZIPANGの歌詞の解釈と意味
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最終更新日:2019/02/07
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2019年2月6日にHYDEのニュー・シングル「ZIPANG」がリリースされました。
YOSHIKIのピアノとフィーチャリングした美しいメロディながらもロックの激しさも持つ楽曲になっています。
HYDE作詞になる「ZIPANG」歌詞は古語がミックスされていて
内容も昔の日本の賛歌とも思えます。
発売を機にHYDEのZIPANGの歌詞の解釈をしました。
HYDEが作詞した楽曲の題名ZIPANGの解釈と意味
HYDEが作詞した楽曲の題名ZIPANGの意味ですが、JAPANとせずにZIPANGとしたところに意味があります。
ジパング (Zipangu) は、中世・近世ヨーロッパの地誌に現れていた東方の島国、日本のことです。
1300年初頭のマルコ・ポーロが中国で伝え聞いて書にした「東方見聞録」は、以下のように当時の日本を伝えています。
ジパングは、カタイ(中国大陸)の東の海上1500マイルに位置する独立した島国であり、莫大な金を産出すること、また、王の宮殿は金できており、人々は礼儀正しく穏やかであることや、埋葬の方法は火葬か土葬で、火葬の際には死者の口の中に真珠を置いて弔う風習がある。
マルコ・ポーロは日本を訪れたことがないので中国で伝え聞いたとのことです。
当時の日本は鎌倉時代中期でした。
当時中国大陸を支配していた大元王朝およびその属国である高麗王国によって2度にわたり行われた対日本侵攻を受け、神風(台風)という援軍もあって撃退したころです。
HYDEがZIPANGを作詞作曲した動機は
最近海外で公演する機会が多いHYDEは逆に日本に対する愛着が深まっていました。
外国でのライブ中盤では 日本の美しい旋律だったり日本の美しさを強調する楽曲を聴いてもらう方が良いのではないかという思いもありました。
京都にいるときに雰囲気があるので作ってみようと思いました。
ただイメージとしてピアノになってしまったんで
これはYOSHIKIさんに引いてもらえるんじゃないかと思いました。
MVは世界遺産に登録されている京都の東寺で撮影されました。
YOSHIKIは前日に東京でコンサートがあっ他こともあり京都まででむきました。
普段は二人ともロスにいるので食事をする機会も多いのでスムーズにいったとのことです。
歌詞で強調された日出ずる国である日本
YOSHIKIが奏でるたおやかな旋律のピアノに日本的な歌詞で歌うHYDEですが
クライマックスでは「The sun’s gonna rise」とシャウトします。
「太陽は登っていくだろう」は「日出ずる国 日本」を強くイメージさせます。
「日出ずる国 日本」は昔々、聖徳太子が随に派遣したときの書簡に書かれていた言葉とされています。
その書簡には「日出ずる国(東の日本)から日沈む国(西の隋)に書簡を送ります。」と書かれていました。
HYDEのZIPANGの歌詞の解釈
MVではHYDEは来ようとのHYDEをバックに歌っています。
東寺は、唯一残る平安京の遺構で、
東寺では古くから796年を創建の年としています。
となるとHYDEが思い描く麗しの都とは
延暦13年(794年) – 文治元年(1185年)/建久3年(1192年)頃)の平安時代といってよいでしょう。
その時代設定から古語辞典で意味を紐解いてみました
麗し・・・奈良時代に相手を立派だ、端麗だと称賛する気持ちから発して、平安時代以後はきちんと整っている、礼儀正しいという意味を濃く保っていた語
うつろひ・・・居る位置がほかに変わる
月見あぐ・・・・月を見上げる
秋きぬ・・・「ぬ」は室町時代以前は「たり」の意味、となると「秋が来た」という意味。
最後にHYDEのZIPANGの歌詞の全体的な解釈です。
聖徳太子のころからの昔から「日がいづる国」と呼称していた日本。
そのころの日本がかわらぬまままだ残っていてほしい。
四季の移ろいを輝かせるために太陽の光は生まれてくるのだろう。
社会の片隅で見失いがちな自分ではあるけど
「日がいづる国」日本に太陽は昔も今も変わらずに上ってくるだろう。
日本観光の宣伝に採用されそうな解釈になりましたね。
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