幻の魚鰊の復活!!

ついに幻の魚鰊が大復活!!しました。

子供のころよく目にした小樽の鰊御殿が思わず目に浮かびました。

2018年2月4日札幌雪祭りの前日実家の札幌に入りました。

千歳新空港はマイナス4度の寒風がみを引き締めます。

夕食の買い出しに実家の近くのスーパーに行ってびっくり。

重いキャベツが198円、仙台のイチゴが370円・・・なんだ東京より全然安いじゃん？

感心しながら歩いていくと目が点に・・・。

ショーケースに並ぶ生鰊が2匹128円？!

なんでこんな安いの？

タイムセールでしたが。

鮮度は大丈夫なのかなと思ってよく見ると石狩浜水揚げとラベルされています。

なるほど

ここは札幌、石狩浜は札幌の隣町です。

いけるかもと思って生鰊4匹、腹に卵が入った大きな一夜干しを1匹180円を買いました。

東京ではおいしい鰊が食べらけないので爆買い？です。

夕食は92才になる母と二人で腹に卵が入った大きな一夜干し鰊1匹を食べました。

これぞ子供の時に食べていた鰊の食味です。

大感激でした。

問題は生鰊の処理です。

いつも塩麹使っているので閃いていました。

どうやっておいしく東京に持ち帰るか

鰊4匹と一緒に買ったのが塩こうじ200g190円。

生鰊4匹のうろこと骨と内臓をとって水切り、紙でふき取り。

身を細く裁断して、塩こうじ200gと混ぜておしまい。

即席の塩辛珍味の完成。

1時間後味見したら身がぷりぷり、本物の新鮮な生鰊でした。

冷え込む玄関において明日東京に持ち帰ることにしました。

なぜ幻の魚鰊が復活!!したのか？？

カギは稚魚の放流にありました。

北海道内の各地区で年間200万尾以上の稚魚が放流されていたのです。

栄華を極めた幻の魚、ニシンの復活

1897年、北海道において97万トンの漁獲量をピークに次第に減少し、1950年代後半には幻の魚と呼ばれるまでになったニシン。
ニシン漁は明治時代、小樽の経済基盤を築いたと言われるほど大規模な産業で、人を集め、町を栄えさせた歴史を持ちます。
また、全盛期（明治時代）に建築された「にしん御殿（旧　青山別邸）」は現在も小樽市に残り、その贅を尽くした建築は国の登録有形文化財にも指定されています。
　幻の魚となる直前の1953年でさえ、石狩振興局管内における漁獲の87%はニシンが占め、後の劇的な漁獲量の減少は人々の生活に甚大な影響を与えました。
そのため地域では漁業の再繁栄が強く望まれ、1996年、石狩振興局はニシンの資源増大対策の一環として、16万尾の稚魚放流を実施しました。
これを筆頭に、現在では北海道内の各地区で年間200万尾以上の稚魚が放流されています。
　こうした努力が実り、近年は約半世紀以来の群来（ニシンが大群で産卵することによって、雄の精子で海が白く濁る現象）がもたらされるまでになりました。
しかし、年による水揚量の変動はまだ大きく、漁師は資源を枯渇させた歴史を繰り返さないため、漁獲規制による資源保護にも力を注いでいます。

全国漁業協同組合連合会

北原ミレイの石狩挽歌に歌われたニシンが復活の兆しを見せたとは、

近年暗い話題が多かったのですが、久しぶりの明るい話題ですね。

身欠きにしんの作り方

よく流通している磨き鰊ですが、作り方を知らなかったので調べてみました。

生鰊のうろこを取り除いてから、内臓はそのままで寒空に一晩さらします。

翌日頭を落とし、三枚おろします。

血合いなどを洗い流します。

さらに天日で乾燥するまで干します。

これで身欠きにしんの完成です。

なんだこんな簡単だっのかと思いました。

今回はその時間がないので次回挑戦してみましょう。

それまで大漁が続いてほしいものです。

なぜ東京の市場に鰊が並ばないのか

なぜ東京の市場に鰊が並ばないのか不思議ですね。

鮮度が保てないのでしょうか？

一番の理由は安いからでしょうか？

まだ日本全国に出荷するほどの漁獲量ではないのでしょうか？

でもここまできたのですから

時間が解決してくれそうですね。

もう少ししたら