右田　孝宣・鯖やの経営術とは？カンブリア宮殿

全国に16店舗展開するサバ料理の専門店「ＳＡＢＡＲ」は連日客で賑わっています。

人気の秘密はとろさばです。

とろさばとは一般的に脂の乗ったサバのことで、

店主の右田孝宣さんは、八戸前沖さばを使っているといいます。

脂質が25％以上のものにこだわっているのです。

和風・洋風・イタリアンまで、サバ尽くしのメニューは「サバ」にちなんで全３８品。

2007年、大阪・豊中市でサバのオブジェを飾った「サバイク」で、サバ寿司のデリバリー事業から始めた「鯖や」は、

サバ専門の外食、中食、さらに養殖業にも関与するサバの総合商社です。

子供の頃は大の魚嫌いだったという右田孝宣社長は、なぜ、サバにひかれ、サバ１本で勝負するに至ったのか。

経営危機から這い上がったサバイバル経営術に迫ります。

鯖の人気の秘密

鯖にはEPAやDHAが多く含まれています。

中性脂肪をへらすなどの効果があります。

鯖缶だけではなく、塩焼き、みりん干し、味噌になども人気があります。

そんなブームを背景に鯖専門店が増えています。

カンブリア宮殿はＳＡＢＡＲを訪れました。

店の看板メニューは鯖宮城の鯖手箱1380円です。

とろ〆鯖、とろ鯖燻製、漬けとろさばなどのセットです。

漁港で取れたての鯖をマイナス40度以下で冷凍しているので足の速い鯖を刺身でも食べられるのです。

ＳＡＢＡＲでだすとろ鯖には独自の基準があります。

魚体が550g以上、脂質は21％以上でとろけるような食感があります。

そのとろ鯖ょ使ったおすすめ料理がトロサバしゃぶしゃぶ鍋1980円／人です。

鯖やとは

鯖やはサバの総合カンパニーを目指しています。

スーパーで販売しているのはサバのレトルトカレー、サバ節、一番人気はトロサバの棒鮨2057円です。

20種類のオリジナル商品を展開してスーパーや、駅ビル、空港などで販売しています。

ネット販売もしています。

福井県小浜市では乱獲や海水温の変化により今では漁獲量が激減してしまいました。

右田社長はここでサバの養殖プロジェクトに協力しています。

魚粉に酒粕を加えているので　よっぱらい鯖という名称がついています。

成長が早く、脂の乗りが良くなります。

小浜市にもＳＡＢＡＲを開店して酔っ払い鯖の普及に努めています。

よっばらい鯖の姿作り定食は2980円です。

社名　　株式会社 鯖や（SABAYA CO,.LTD）

本社
〒561-0834
大阪府豊中市庄内栄町4-21-40

電話等
本社 ：TEL 06-6335-2204
　　　　 FAX 06-6335-2220

大阪工場
〒561-0834
大阪府豊中市庄内栄町4-21-40

青森工場
〒031-0823
青森県八戸市湊高台5-5-4（指定工場）

業種

サバ専門店：鯖寿司製造・鯖惣菜・鯖加工食品販売・サバ料理専門店：SABAR飲食店運営

業務内容
鯖寿司の製造販売・鯖加工食品販売

 

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右田　孝宣・鯖やの経営術とは

右田　孝宣話は2007年1月にトロサバ寿司一本で事業を起こし、1号店開設からわずか3年で国内外に13店舗を展開するまでに成長しました。

サバに特化した製造販売事業は予想以上に効率が悪く、創業から6年目の2012年秋には倒産の危機に直面しました。

このとき、突破口を拓いたのが、ネットを通じて少額投資を募る「クラウドファンディング」でした。

　念願の阪急百貨店うめだ本店に、トロサバ寿司の販売店「鯖や」をオープンした2012年秋。

右田社長は経営者として初めての試練を味わうことになりました。

資金繰りが悪化し、月500万円ほどの人件費を捻出できない状況に追い込まれました。

サバ寿司以外の商品を一切作らなかったため、工場の稼働率は低く、従業員の生産性も在庫の回転率もきわめて低かったからです。

豊中商工会議所で経営指導員をしている、地域活性化担当課長の吉田哲平氏から国の補助事業である日本政策金融公庫のベンチャー向け融資制度を活用できるよう融資担当者を紹介され、4000万円を借り入れることができました。

同時に、新たな資金調達方法としてクラウドファンディングも勧められた。

一か八かのクラウドファンディングで1100人から4200万円を調達しました。

　ＳＡＢＡＲファンドは、1口3万円で1口当たり3150円の鯖寿司が特典として受け取れる他、例えば毎月の月商が308万7000円だと3万964円の分配金があります。

数字だけを見ると大きなリターンではありませんが、好きな店や会社を応援する楽しみがクラウドファンディングの人気につながっているといいます。