武内舞子・女だからできないのは嫌!!紅一点の家具職人。
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2017年7月22日のセヴンルールが紹介した主人公は、平成生まれ25才のKOMA紅一点の家具職人の武内舞子。
その清廉かつ全身全霊でモノ作りに打ち込む姿は感動モノです。
セブンルールで取材されていた家具職人・武内舞子の生き方が眩しくて美しくて、まるっとそのまま保存したくなった。自分の車で工房へ行き、朝メシのキュウリをかじりながら図面をチェック、黒髪を結い上げて黙々と木を削る。親方にどやされ、なじられ、教わりながら、一脚の椅子を作るために木を削る。
— きくちたくや:編集者 (@kikuchi4560) 2017年7月4日
KOMA代表の松岡茂樹は削りはトップクラスと語る。
武内舞子のルーツ
KOMAは『一点もののクオリティを製品に。家具にart 作品の美しさと、音楽のような感動を。』をモットーに
小さな工房だからできる、細部にまでこだわり抜いた家具づくりをしている。
「女性の新しい生き方」を体現している女性として、女子職人武内舞子がユニクロの広告に登場してます!本日配信のユニクロのToday's Pick Upぜひご覧ください^^https://t.co/kuPvZiHX5z pic.twitter.com/1PsCVqgz89
— 家具工房直営店KOMA shop (@komashop1) 2018年4月5日
武内舞子は1993/01/10 東京都生まれで現在25才。
「実家がおじいちゃん、お父さん、お兄ちゃんと三代続く大工の家系で、小さい頃からうちの工場が遊び場みたいなものでした。そのせいか、小さな頃から何か作ったりするのは好きでしたし、得意でした。ものづくりに対する興味や職人になるルーツはそこにあるのかもしれませんね。高校も産業高校に進んで、ずっとものづくり一筋でした。高校を卒業後は家具の専門学校に通い始めました」
親がモノ作りに熱中するからそれをみて子供がまねるのではなく、
ものづくりが好きな性格が子供に遺伝していくのは、幼児のころの遊びを見ていると見事に遺伝しているのがわかります。
ブロック遊びに一人で集中していたり、絵を描いたり。
そんな時間は幼児と言えども自分の世界に入り込んでいます。
武内舞子が語る現在の家具職人の仕事
かわいいまいちゃんが初めてデザインから手掛けた椅子。椅子もかわいい❤︎
木の塊から削り出した椅子。お尻を包み込む優しい座り心地です。#koma #武内舞子 pic.twitter.com/pq2E4j3y4U— 家具工房直営店KOMA shop (@komashop1) 2017年3月27日
現在はどんなお仕事をされているんですか?
(武内)「KOMAのメイン商品でもあるイスを主に作っています。」
––今後ろに積んであるのもほとんどがイスですね。実際どんな工程を経ていらっしゃるんでしょうか?
「まずは製材って作業から始まります。板の状態から木を寸法に合わせて削って、その後型を使って、縁取り。この時、強度が変わってしまうので、木目を見ながらの作業です。それが終わったら、ほぞ(接合部分)を作ったり、組む部分作業したり、その後に笠木(背もたれの部分)を切り出して、仕上げの作業に入ります」
笠木は独特のカーブを描いていますが、あれは木を曲げて作っているんでしょうか?
「いえ、曲げじゃないです。元々はとても大きな木の塊なんですよ。それを型に合わせて切り、その後手作業で削り出して曲線を作るんです。この仕上げ作業は全部感覚でやらないといけないので、できるのはKOMAの中では社長と私だけなんです。出来不出来は感覚なので難しいですし、感覚なんでうまく説明出来ないですね」
武内舞子の7ルール
武内舞子さんのセブンルール
1.工房では少しでも綺麗に
2.昼食は15分以内に作る
3.仕上げの前は髪を結び直す
4.月に1回店頭に立つ
5.彼氏は作らない
6.悩んだときは刃物を研ぐ
7.親方の言うことは絶対#セブンルール— イマムラアユム (@ImamuraAyumu) 2017年7月4日
どのルールも精神を集中するためのルールですね。
彼氏を作らないというのは逆では。
オリンピックメダリストの羽生進のコーチが唯一不満を持っているのはモット遊べということ。
人を愛し、悩み、傷つき、復活・・すべて人間としての幅を広げることが演技、製作に反映されることが人々の感動を生む。
★ルール1 工房では少しでも綺麗に東京都武蔵村山市にKOMAの工房に家具職人の武内舞子は一番乗りで会社に現れる。
実家の畑で採ったというきゅうりをかじる。
キュウリはダイエット食で日本料理店「分とく山(わけとくやま)」総料理長の野崎洋光さんが「キュウリダイエット」している。
作業が落ち着くと、少しでもキレイにしておきたいので清潔感には気を使っている。
★ルール2 昼食は15分以内に作る
お昼を過ぎたころ、武内舞子の仕事は職人さん7人全員分の食事作る。
作業時間も休み時間も削りたくないので15分以内で作るとか。
短時間で料理を作りあげるのも集中のなせるわざ。
★ルール3 仕上げの前は髪を結び直す
昼食のあと、仕上げの作業。仕上げは木材を最終的な形に削ること。
仕上げの前に必ず髪を結び直す。
何かに集中するときは身づくろいをするというのは基本でしょうね。
★ルール4 月に1回 店頭に立つ
休日に密着。
KOMAの直営店を訪れる。
月1でお店を頼んで入れてもらっているので、お客様の声を聞きたいと語る。
母のようなつもりで店に立つという。
えらい!というか頭が下がるというか。
20代前半は遊びたい盛りなのに。
ものづくりの魅力は遊びを凌駕するものなのだろうか?
★ルール5 彼氏は作らない
休憩中に新しいデザインを考えている。
これは親方から言われた課題であり、過去にデザインを一度考えた事があった。
ここ数日は時間が空けばデザイン案を考えていた。
気晴らしは、カンナとかをよく見ていると語る。
スタッフから彼氏について質問されると彼氏を作る時間がない、いらないと語った。
心を躍動させる、愛を感じるのも人間デザインに必要。
★ルール6 悩んだときは刃物を研ぐ
デザイン案を提出する日、評価は描く枚数が足らないと言われ、デザインを考えながら仕事をしていると親方に「何様だ!」と怒鳴られた。
すると、悩んだ彼女は刃物を研いだ。刃物を研ぐことで1回「無」になれると語る。
何かに集中すると無になれる。
ひたすら歩く、走る、泳ぐ、音楽を聴く・・・。
★ルール7 親方の言うことは絶対
翌日、新しいデザイン案を仕上げてきたが、親方から「話にならない」と一蹴。
しかし武内舞子は親方の言うことは絶対。
「出来ないかもしれないです」という答えを出したら次の仕事は来ないと語る。
タバコ買ってきてという指示にも従った。
連日親方の指導のもと、深夜に渡ってデザインを考え抜いた。
学ぶよりも自分の頭を使って考えてみるという訓練かな・・・・。
現代は学んで教えてもらってといばかりで自分の頭で創造する時間が少なすぎるかも・・・。
スタッフから今までで辞めたいと思ったことは?という質問に対し、無いと即答。
すごく言われることもあるけど、言われるようなことをしているのも自分だったりするので、諦めるには早いんじゃないかと語る。
そして1週間後。
とりあえずこれかなと親方から言われた。
生みの苦しみか?
親方がいるから考えようによっては最短ルートかも。
ただ心はボロボロだったと語った。
武内舞子・女だからできないのは嫌!!紅一点の家具職人。まとめ
働き方改革なんてどこの世界のことだろう。
働き方こそ自由でありたいひともいるはず。
いや自由でなければならない。
手作り職人はまぶしくて人の心を打つのは何故だろう。
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