栄養豊富で苦味がなくておいしいのは真冬のルッコラ(ロケット)・大根・ほうれん草
霜にまみれたルッコラ(ロケット)この写真は今朝撮影したものです。
前夜に雨が降った時などはもっと氷にまみれることもありますが、枯れることはありません。
海に囲まれて冬も比較的暖かい房総半島でね1月~2月には霜が降りて、屋外の低地植物の葉は霜で銀色に輝くほどになります。
朝6時の庭のイチゴやルッコラやレモンバームの葉も霜で完全に覆われています。
毎朝日に当たってしばらくすると霜はとけて蒸発の繰り返してす。
これが毎日この時期繰り返されるのですが、時には雪の下に埋もれることもありますがルッコラはかれることなく生き延びてくれます。
ゆず、夏みかん、金柑、枇杷など果樹の葉っぱにもたくさんの小さな水滴がそのまま氷になって付着するのですが、枯れることはありません。
生物の生命力はほんとすごいなあと感心してしまいます。
生物が冬の寒さに耐えて生きるすべとはどのようなものなのでしょうか。
中学の理科でも学んだ記憶がありますが、水の凝固点は0度です。
ところが、砂糖などの物質を溶かすと凝固点が低くなります。
海水がなかなか凍らないのもこの原理です。
生物も同じで氷点下でも凍らないために葉や根の中に凍らせないための物質である糖分やミネラルを増やしているのです。
葉や根に含まれる水の中に多くの糖分が含まれるほど凝固点がさがり凍りにくくなるわけです。
冬のほうれん草は小さくても甘くておいしいのは葉に糖分をため込んでいるからです。
北海道ではキャベツをわざわざ雪の中に貯蔵して越冬キャベツにしたりします。
このキャベツの糖度は10度にもなるとのことです。
冬のルッコラが霜に当たっても生きていられるのは、糖分をためることができる性質をルッコラが持っているからなのでしょう。
1月~2月に収穫するルッコラは葉が厚くてにがみが非常に少なくて柔らかくてとてもおいしいのです。
このおいしいルッコラを毎日食べたくて我が家では晩秋の11月初旬に種まきをします。
もちろん露地植えです。
気温が低いので成長が遅いのですが、1月には間引きを兼ねて食べ始めます。
2月初旬は写真の大きさにまで成長しました。→写真
毎朝サラダで食べていますが、葉の厚みがあるのに柔らかくて苦味もなくとてもおいしく食べられます。
成長途上の若いルッコラは苦味も少なくおいしく食べられます。
強い直射日光にあまり長くさらさないようにするのも一法ですね。
にがくなったルッコラでもお浸し、胡麻和えにすると苦味が抜けておいしく食べられます。
冬のほうれん草は、気温が氷点下になると自ら糖分を発生させ自分の体が凍らないようにします。
人為的に「寒」にあてることで,糖度や栄養価が高くするという技術がすでに開発されて実用化されています。
冬のほうれん草で小さめで葉の厚みがあるものはおいしいほうれん草です。
夏のものに比べ約2倍の甘さがあります。
農研機構東北農業研究センターは2015年には「ホウレンソウは、冬の寒さに当てる寒締め栽培でフラボノイド含量が増加し、抗
酸化能 (H-ORAC値) が高まることも」明らかにしました。
冬の大根も霜に当たることで甘味を増やします。
大根も凍らないように糖分をため込む性質があるのです。
夏は腐らないよう辛みを持つようになっているといわれています。
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