話題になった本2018!!要チェックな作家は?脱力系・池井戸潤・K文学
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2018年秋の読書週間は10月27日から11月9日までです。
11月9日の あさイチ 特選!エンタ は今年の書籍のトレンドを3つのキーワードに分けて紹介しました。
ナビゲーターには、東京と京都、二都市に住まうフリーライター・永江朗さんです。
スマホやPCに親しむと短く、簡潔さが良しとされがちですね。
中、日本人の「読み書き能力不足」が叫ばれています。
物事を深く考える習慣を身に着けるには読書は欠かせません。
そんな事を想起させる話題の書籍が最初に永江朗さんから紹介されます。
話題になった本2018!!要チェックな作家は?の最初のキーワードは脱力系図鑑です。
脱力系図鑑ざんねんなシリーズ が最初のキーワード
おとなが良く考えるとそれは当たり前と思える事柄なのですが、言われてみるまで気が付かないのが凡人の所以でしょうか。
10才ぐらいの子供向けに作った本ですが、大人が読むと不思議と癒される事柄が満載の本です。
累計270万部売れました。
ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ [ 今泉忠明 ]
内容の一部を見ると
★わにが口を開ける力はおじいちゃんの力よりも弱い
★キツツキは頭に車が衝突したぐらいの衝撃を受けている
★コリラは知能が発達しすぎて下痢気味
「わにが口を開ける力はおじいちゃんの力よりも弱い」といわれてみれば梃子の原理で、ワニの口先を抑えれば力が弱くてもワニの口は開かないのだと思いつきます。
普段そんなことは考えもしなので非日常的な事柄を読んできづいていやされるのでしょう。
そんな状況をみて「脱力というのが2018年のキーワード」と考える永江朗さんです。
今後注目される脱力系図鑑は「神社の動物図鑑」をあげています。
狛犬、うさぎ、きつねとか神社で見かける動物についていろいろうんちくを語っている図鑑です。
もう一つは「きらわれ生物図鑑」です。
ゴキブリ・ネズミ・カラスなどの意外な生態について書かれています。
この書籍を読むと好きになるかもしれない??
というものです。
次の「話題になった本2018!!要チェックな作家は?」のキーワードは池井戸 潤です。
池井戸 潤が二つ目のキーワード
池井戸 潤の著作になる下町ロケット・オレたちバブル入行組・花咲舞が黙ってない・民王・陸王などの書籍が大ヒットしています。
永江朗さんは「メディアミックスにヒット要因がある」と言います。
作品がいいのは大前提何ですが、それだけでは売れない時代です。
そこに映像化、コミック化など入り口を増やしてこそ作品に注目が集まるということです。
東野圭吾もそのパターンです。
下町ロケットは雑誌で連載が始まって10年たちます。
10年かけてブランドイメージを作って映像化したりドラマ化したりすることによってファンを拡大してきました。
単に本だけでは売れないが、注目されるとどんどん売れる時代になったわけです。
そのような作家で注目を浴びているのは三上延と望月麻衣です。
★三上延
1971年生まれ 本屋大賞にもノミネートされた「ビブリア古書堂の事件手帳」がテレビドラマや漫画や映画にもなりました。
最初の本は2011年ですが、長く続いています
★望月麻衣
北海道生まれ 京都在住 漫画やでレビアニメになった「京都寺町三条のホームズ」シリーズが女性に大人気
ライトノベル感覚のミステリーですが、これからも支持されて行くと
女性がぐっとくるポイントがてんこ盛りされています
京都は人気の高い街で、読みやすいミステリーでイケメンも出てきてはらはらどきどきの展開
映像化したい人がいつもアンテナを張っているところに引っかかったのが大化けしているわけです
K文学が 3つめのキーワード
韓国映画のブーム、韓流ドラマ、Kポップと続いて今はK文学がきました。
今まであまり紹介され着てこなかったの手背いい作品がたくさんあると言います
ファン・ジョン・ウン 野蛮なアリスさん
主人公の少年は女装しているホームレスです。
郊外の団地が開発されるにあたり欲望が渦巻きます。
★キム・ヨンハー 殺人者の記憶法
記憶障害になる元殺し屋が連続殺人事件を解決していきます
殺人者の記憶法 (新しい韓国の文学シリーズ) [ キム・ヨンハ ]
★ハン・ガン ギリシャ語の時間
ハン・ガンは英語圏で最も権威があるイギリスやアメリカで有名なブッカー賞にアジア人で初めて入賞しました。
韓国では日本のベストセラーはすぐ翻訳されます
村上春樹や吉本ばななとかを呼んで育った韓国の世代の作家なのでベースが我々と同じで、かつ韓国ならではの色々な文化を持っているので良質で面白い作品になっています。
★K文学でこれから来そうなのは
イ・ギホ 原州通信
韓国文学界の異端児といわれているイ・ギホ
短編物で、ほら話を吹いているうちにたいへんなことになったよといったものです
K文学カフェ 東京神保町
韓国の本だけでなく韓国茶もマッコリや韓国モチもあります。
永江朗さんのプロフィール
1958年5月9日 生まれで今年60才になる永江朗さんは東京の「ガエハウス」に3週間、京都の「ガエまちや」に1週間と住処を移動します。
京都の町家を手に入れたのは、茶道を始め、茶室がほしくなったことがきっかけとか。
2都市の行き来はいい気分転換になっている。
「特に京都は書店環境に恵まれている。(どちらの土地にいても)毎日散歩に行って、いろいろな書店をのぞきます」。永江朗さん
フリーライターでもある永江朗さんは出版業界や書店の状況に詳しく、書店に関する著作も多くあります。
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話題になった本2018!!要チェックな作家は? まとめ
話題になった本2018年の書籍は
・思いがけない気づきをテーマにした癒しの本
・メディアとタイアップして入り口を広げた書籍
・日本文学もバックに韓流を展開する最近のK文学
などでした。
また2018年の要チェックな作家たちは
現代のネットを背景にした展開の速いマスメディア時代ではあっても
時間をかけて良質な書籍を輩出して来た作家たちでした。
じっくり時間をかけて良質な本を読んでみるのもたまにはいいですね。
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