清水希容選手が狙う東京オリンピック優勝の仕方とは？

公開日： 2018/07/25 : トレンド

絶対王者には絶対王者なりの悩みがあります。

空手の「形」の清水希容選手は日本選手権5連覇世界選手権2連覇の絶対王者なのです。

清水希容選手が狙う東京オリンピック優勝の仕方とはどのようなものなのか？

2018年7月25日のミヤネ屋は清水希容選手に密着取材しました。

今日ミヤネ屋を見てたら、空手女子形（かた）の絶対的王者、清水希容（しみずきよう）選手が取り上げられてて、「空手界の綾瀬はるか」と呼ばれてるらしく試合の時はイケメン、でも試合から解放されるととっても笑顔の可愛い女の子で、思わず応援したくなった。 pic.twitter.com/r5jLvAg7GU

— Green Pepper (@r2d2c3poacco) 2018年7月25日

清水希容選手のトレーニング風景

　
大阪・八尾市「ミキハウス」スポーツスタジアムのTRAINING ROOM で一人練習していた清水選手は仕事の時とは別人のきびしさがありました。

技を繰り出すごとに道着から凄い音が出てきます。

「技が決まれば　ちゃんと鳴るんですけど

力んでいたりすると(音が)遅くなるので

弾く感じで　音が自然に鳴ってる」

組手は突き・蹴りで相手を攻めポイントを競う競技ですが、

形は相手の攻撃を想定した動きで技の正確さ・スピード・バランスなどを競う競技です。

清水選手は　形競技　の世界チャンピオンなのです

形の演舞を見せてもらいました。

緊張感が走り空気感が変わります。

演舞の前にはこれから演じる形名を宣言します。

目にも止まらないスピード感で技を次々と繰り出し、

そのたびに鋭い音がルーム内を走ります。

形は100種類以上あるそうです。

その中で型の最高峰と言われるのが　清水選手が得意とするチャタンヤラクーシャンクーです。

多くの敵に囲まれた状態から素早く相手を倒すというスピードがもとめられる難しい形です。

清水希容選手は一人で毎日平均6時間練習します。

サボる時間がないといいます

練習してはパソコン映像をみます

フィギュアスケート羽生結弦選手の演技に見入っているのです。

構成部分だとか、膝の使い方・抜き感や軸の使い方は自分たちも凄く大事なので参考になると言います。

求道者のような考えはハーフパイプの平野歩夢を思い出させます。

清水希容選手が目指す2年後東京五輪出での優勝の仕方とは

清水希容選手は東京オリンピックで「最高の形を打てた」と自分が言えて、　歴史に刻むぐらいの形を打てるようにしたいと思っているといいます

そういう形を打って優勝したいというのです。

単に優勝するだけではなく自分が認める最高の形を演舞することが希なのです。

敵は自分ですね。

若い平野歩夢も相手に後当て気に差をつける技の完成度を求めて試合には負けました。

競技相手よりも技の完成度に重きを置くのは一つ間違えば危険な考えでもあります。

平野歩夢は試合巧者のショーンホワイトに負けました。

しかし、清水希容選手のは場合はそんな杞憂は無用です。

2018年7月14日の五輪選考初戦でもあるアジア選手権で準決勝の対戦相手は、去年5年ぶりの敗北をきした　グレース・ロウ選手でした。

2人が選んだ大一番での技はチャタンヤラクーシャンクー。

まさかの同じ技でした。

「プレッシャーではなくて自分がどれだけチャレンジしていけるか

守りに入ったら　そこで終わりなので

いろんなことに怖がらずに挑戦していくことが　今は大事なので」と清水希容選手はいいます。

この準決勝で清水希容選手は5-0で圧勝しました。

続く決勝戦でも5-0で圧勝でして優勝したのです。