障害物を避けて木を切るすご技とは？空間施工管理技士の師範は3人だけ

公開日： 2018/08/02 : トレンド

2018年8月2日のお願いランキングでは、線路沿い、道路沿い、民家密集地域で障害物を避けて安全に木枝を伐採、倒す工法を紹介しました。

障害物に当てずに木を倒す　「ウッドタワー工法」ができるのは新潟の株式会社　マルイチです。　　

株式会社　マルイチ　は木を安全に切り倒すプロフェッショナルな職人の集団です。

空間施工管理技士の師範の称号を取得するのは合格率6～10％という難関です。

師範の称号を持つのは世界で3人だけですが、3人とも株式会社　マルイチに所属しています。

お願いランキングのレポーターのダニエルは現場取材しました。

ダニエルが感動した木の切り方とは

ダニエルの取材先は民家の敷地にある高木の枝を伐採する現場でした。

高木の間には物置や家があるので、そのまま枝を伐採すると物置や家を破損してしまいます。

既に高木には多数のロープが地上から張り巡らされていました。

合図と共に職人が高木を素早く登っていきます。

伐採された大きな枝は、障害物を避けて地上から張られているロープをするすると伝って滑り落ちていきます。

経験に基づく技能だけができる見事な段取りです。

この工法では伐採した木が家にぶつかることなく、狙った場所に誘導することができます。

障害物に当てずに木を倒す　「ウッドタワー工法」とは　　　

https://t.co/Ps6M0eGOjf
ウッドタワー工法〜！

— そのまた (@d563CL9oknw4wTT) 2018年5月5日

株式会社　マルイチのホームページに「ウッドタワー工法」の説明があります。

３モーションシステムによる高い作業効率

❶ 登攀（クライミング／Climibing）
クライミングロープを利用して木に登ります。

❷ 伐採・枝降し（リギング／Rigging）
チェーンソーで伐採、ロープで制御しながら枝や幹を降ろします。

❸ 集材（コレクティング／Collecting）
ウインチにより所定の集積場まで牽引、不要な枝も切り払います。

重たい枝も、枝ぶりがスゴイ木も見コドに多数のロープやウィンチを操って落下を誘導していきます。

お願いランキングでは職人技で重量のある太い木を数十メートル先の場所まで誘導落下させました。

ウッドタワー工法による鉄道林伐採【中央本線｜富士見沿線】