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是枝裕和監督の「万引き家族」の舞台裏・映画の作り方

公開日: : トレンド

2018年6月9日にフジテレビは「万引き家族の舞台裏」を放送しました。

是枝裕和監督の映画 万引き家族は第71回カンヌ国際映画祭において、最高賞であるパルム・ドールを獲得しました。

日本人監督作品としては、1997年の今村昌平監督「うなぎ」以来21年ぶりのことでした。

カンヌでは上映が終わった後、客席はスタンディングオベーション

に包まれて、拍手が9分間なり止まなかったといいます。

人々に感動を与える是枝裕和監督の映画作品はどのように作られるのかを

「万引き家族の舞台裏」は示しています。

2017年夏万引き家族メインキャストの顔合わせ

2017年夏に6人の万引き家族メインキャストの顔合わせがありました。

驚いたことにこの時点では脚本はありませんでした。

監督の挨拶もそっけないものでした。

「各年代に一番撮りたい人を選びました。

思う存分 今回はよろしくお願いします。」是枝裕和 監督

もちろんあらすじは決まっていたからキャストの顔合わせがあったわけです。

映画監督 是枝裕和

松岡茉優  妻の妹

安藤サクラ 妻

リリー・フラ 日雇い労働者
ンキー

樹木希林 祖母

城桧吏  息子

佐々木みゆ 拾われた女の子

 

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万引き家族のあらすじ

東京の下町に暮らす、日雇い仕事の父・柴田治とクリーニング店で働く治の妻・信代、息子・祥太、風俗店で働く信代の妹・亜紀、そして家主である祖母・初枝の5人家族。
かれら家族は初枝の年金を頼りに生活している。

足りない生活品は、治と祥太が親子で手がける「万引き」などで補っていた。

5人は社会の底辺で暮らしながらも笑顔が絶えなかった。

冬のある日、治と祥太は近所の団地の廊下にひとりの幼い女の子が震えているのを見つけ、ほっておけないと思った治が連れて帰る。

小さな体は傷だらけだった。

そんな「ゆり」を見かねて、「ゆり」は柴田家の6人目の家族となった。

子牛て家族6人の生活は始まった。

しかし、柴田家にある事件が起こり、家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれの秘密と願いが次々に明らかになっていく…

★映画監督 是枝裕和 あらすじのコメント

今までいろんな家族の作品やってきましけど、家族というものにどういう問題があるのか、可能性があるのかを含めて

自分が考えてきたことを全部この作品にぶち込んでいる。

是枝裕和 監督はこの6人とどのような家族を作りあげていったのか

撮影は海水浴のシーンから始まりました。

家族6人が砂浜の上にシートをひいてまとまって座っています。

このときも脚本はまだ完成していなかったのです。

この撮影を通して是枝裕和 監督は家族一人一人の距離感を確かめようとしていました。

「治と信代の距離を縮めていただいて」是枝裕和 監督

「波高いから気をつけてと背中に声をかける」と信代に指示する是枝裕和 監督

この撮影の感触を手がかりに是枝裕和 監督は脚本を書き進めていきます。

冬からの撮影を前にして脚本の読み合わせ

「夫婦の感じを 掴んでいきたいと思いまして」是枝裕和 監督

「語尾とか言いやすいように足していただいて大丈夫ですよ」是枝裕和 監督

「この人の声でこのセリフ聞いたときにどういう説得力を持つというのかは

ある程度本人が持っている個性に乗っかっていく部分が結構あるんですよね」是枝裕和 監督のコメント

是枝裕和 監督は読み合わせ会で俳優の個性とセリフの説得力の関係をチェックしていたわけです。

何故その俳優をそのキャストにしたのかを突き詰めるているともいえます。

「その人の(役者)の声で脚本を書いていくという作業」是枝裕和 監督のコメント

それぞれの役を役者に寄せていって、人物をより立体的にしていくのです。

「当日差し込みが無いようになるべく早く脚本を完成させてね」とスタッフに指示を出す是枝裕和 監督

先に脚本ありきではないというのは驚きですね。

でもデッドプール2も撮影しながらジョウクの完成度を開けで行ったと言いますからね。

2017年12月5日 撮影初日 子役の立場とは

是枝裕和 監督は子役に一切脚本を渡しません。

その場でセリフや内容を口頭で伝えていくのです。

一通り覚えたところで本番撮影に入ります。

今回是枝裕和 監督は撮影に入る前にリリーフランキーに

「リリーさん台本いりますか」と声をかけました。

リリーフランキーはそれは子役と同じポジションをとることだなと理解しました。

彼は子役の立場で現場に来ているといいます。

初参加の松岡茉優と安藤サクラの是枝裕和 監督評は

松岡茉優の是枝裕和 監督評は

今回是枝裕和 監督は熱帯魚のように扱ってくれた

温度管理と水質管理がとても居心地が良かった

安藤サクラの是枝裕和 監督評は

是枝裕和 監督流の撮影チームだからなのか、余計な緊張をせずにいられる現場だなと思いました。

撮影 近藤龍人の是枝裕和 監督 評

今回是枝裕和 監督と初タッグを組んだ撮影 近藤龍人の監督評

彼のカメラは既に演出をはらんでいるから

そのシーンの何が大事て゛誰の感情が中心になってということを捉えたうえで

どこから芝居を見ると一番濃密にとれるのか

見極めが鋭くて外さない

是枝裕和 監督は近藤龍人の撮影 を見て新たな気づきがあったことも多々ありました。

家族の生活感を表現する家を作る

家族の生活感を表現する家をスタジオの中に建てられました。

是枝裕和 監督は美術の三ツ松慶子さんにあるこだわりを強く指示しました。

「初めに言われたのはすごく汚してください。とにかく汚してください」美術の三ツ松慶子

「是枝裕和 監督が細かいとこを見ていくので監督の目に追い付くのが大変でした」美術の三ツ松慶子

汚い風呂場に髪の毛を追加でおかされました。

2018年1月4日 セット撮影初日

セットの家に実際に身を置く役者たち

「家族と一緒のシーンが増えてきて、関係性とか密度とかその中でわかってくる

台本の中で読んでいたらこういう人だとわかっていたんだけど

実際に家族でそろってみると

あっこういうことなんだな

ということがどんどんわかってくる」リリーフランキー

「撮影が終わった時間よりこっちの現場の方がどんどん日常化していっている

終わった後の方がなんか寂しいという気持ちになる」リリーフランキー

撮影の合間現場には笑いがあふれるようになっていった

役者たちの関係がより密になることで

芝居も濃密さを増していった

取調室の撮影

安藤には知らせずに刑事のセリフを追加する是枝裕和 監督

本番前にセリフが追加されたり、内容がどんどん変わっていくのが是枝流

本番で安藤は涙がほとばしるようにてできます。

「状況設定はしたけどそこで展開されたものとか出てきた感情とかいうものは

役者の中からあふれ出ちゃってて 立ち会った感というのがスペシャルですね」是枝裕和 監督

万引き家族の舞台裏・映画の作り方とは まとめ

役柄を役者の声などの個性に寄せていく、そのためには

役者の声で台本を作る。

松岡茉優の是枝裕和 監督評にあるように

「今回是枝裕和 監督は熱帯魚のように扱ってくれた

温度管理と水質管理がとても居心地が良かった」

役者が作られた環境にはまり込んでいく。

完成した作品がどのようになるのかは 9分間の拍手と

是枝裕和 監督のコメントが言いえています。

今までいろんな家族の作品やってきましけど、家族というものにどういう問題があるのか、可能性があるのかを含めて

自分が考えてきたことを全部この作品にぶち込んでいる。

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