平野歩夢平昌オリンピック優勝するには？

2018年2月7日のNHKクローズアップ現代では「平昌五輪　極限への挑戦　スノーボード平野歩夢」という特集を放送しました。

平野歩夢が平昌オリンピックで優勝するには最高難度である　バック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260を連続成功させることが課題です。

このことは平野歩夢自らが言っていることです。

「攻めて回りを黙らせるすべりをするしかない」と言い切る平野歩夢の強靭な精神力はどうやって生まれたのでしょうか？

最高難度の技バック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260を連続技にはどんな危険性が潜んでいるのでしょうか。

平野歩夢がこの大技を平昌オリンピックで成功させる鍵はあるのでしょうか。

NHKクローズアップ現代はそれらのなぞに迫りました。

2月13日平昌オリンピックスノーパイプの予選では、平野歩夢、片山來夢、戸塚優斗の3名が決勝進出しました。

平野歩夢平昌オリンピック優勝するには？2月13日の予選平野歩夢平昌オリンピック優勝結果

平野歩夢の2月13日予選結果1回目は87.50でした。

安定した滑りで、エアー高さは5mにも及びました。

2回目は最後に3回転半を見せて95.25あっさり1位得点になりました。

1回目はとりあえず様子をみるという余裕さえ感じる安定感がありました。

2回目の高得点95.25には会場がどよめきました。

 

ライバルのショーンホワイトは、1回目の最初からエネルギシュに滑りました。

ショーンホワイトの滑りは果敢さがあふれ出ていました。点数は93.25で平野歩夢を抜きました。

ショーンホワイ2回目のエアー高さは5.7mにも及びました。

点数は 98.50をたたき出して、またも平野歩夢の2回目の点数を超えました。

 

予選なのに決勝戦のようにやる気まんまんの31歳でした。

片山来夢は85.50-90.75で決勝進出しました。

戸塚優斗も80.00-65.25で10位となり決勝進出です。

ベンファーガソンは91.00-91.00で決勝進出。

スコッティ・ジェームス89.00-96.75 2回目平野の点数を上回って決勝進出しました。

 

平野歩夢選手の予選の滑りにはまだ安定感と余裕が感じられます。

滑走後は「予選なんで。ちょっと、まだ出してない技とかいろいろ決勝に取りだめている」と貫禄の笑みを浮かべました。

決勝戦は大変な熱戦になるのは必至です。

 

 

平野歩夢かっこよすぎ

めっちゃスタイル出とるし、エアーも高いし、回転も綺麗だ。

おしゃれすぎる滑り✨
ダブルグラブは渋くてそそるわー✨ pic.twitter.com/HzVlvwWWBe

— きたむらゆうた (@YiamkizokuY) 2018年2月13日

 

平野歩夢平昌オリンピック優勝するには？　　バック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260を連続とは

平野歩夢が平昌オリンピック優勝はバック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260の連続技の成功にかかっています。

ダブルコーク1440(4回転)とはどのような技なのでしょうか。

ダブルコーク1440(4回転)は壁の頂点から滑り降りて

対面の壁を登りながら体をひねり　パイプの縁で踏切ります。

上空で1回転、2回転します。

このときの地面からのトップ高さは13mほどになります。

更に降下しながら3回転、着地寸前に4回転します。

この大技ができるのは現在世界に3人しかいないと言われています。

ダブルコーク1440(4回転)を成功させるにはスピードとパイプの縁ギリギリで踏切って

空中に飛びだす危険性に耐える強靭な精神力と体力が必要です。

ダブルコーク1440(4回転)が危険と背中合わせなのは、平野歩夢がこの技で大けがしたことが証明しています。

このけがの恐怖心の克服が平野歩夢を大きく成長させたとも言えます。

 

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平野歩夢平昌オリンピック優勝するには？　大けがの恐怖心の克服

平野歩夢がダブルコーク1440(4回転)で全治3か月の大けがしてリハビリを経て、以前にも増して強靭な肉体を得ても

怖くてなかなか4回転ジャンプに挑戦できませんでした。

怪我につながった4回転が飛べないのです。

練習で4回転を出そうとするとやっぱ怖いの連続でした。

4回転が近づくにつれてあの恐怖が思い出いだされてくるのです。

恐怖心との闘いでした。

平野歩夢は成功のイメージを思い出したいと動画を何度も見ました。

「みんな何時けがをするかわからない覚悟を持ってやっている

それを(バック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260を連続)入れなきゃ勝てない」と平野歩夢が覚悟を決めたのは

背中を大きく押されるでき事があったからです。

それはアメリカ　カッパー―マウンテン　2017年2月　ワールドカップ第2戦でのライバルの行動です。

この3か月前に平野歩夢のライバルで憧れのショーホワイトが顔を62針縫う大怪我をしました。

それでもショーホワイトはこんなメッセージを発信していたのです。

「私はすぐに戻る更に強くなって!!」

そしてショーンホワイトは何度の高い技を繰り出して実践して見せたのです。

1本目の得点は87.25でした。

これを目の当たりにした 平野歩夢は「ショーンはあきらめない人何で

何が何でもやるぞという強い気持ちを持って大会に出てくるので

人間として強い刺激を受けました」と言います。

平野歩夢はすぐワックス調整しなおしました。

スビートを出してより高く飛べるようにしたのです。

半面コントロールが難しくなります。

賭けでしたが攻めの気持ちです。

恐怖心はどこに飛んだのでしょう。

 

試合でバック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260を連続で決める
ことに成功させたのです。

95.25の特典をだして平野歩夢は 優勝は確実でした。

 

しかし、平野歩夢は一人集中していました。

 

最後の滑走で繰り出したのは

試合で連続で4回転を飛んだのです。

2回目は着地がわずかに連れた尻をつきました。

世界中の誰一人として成功したことがなかったダブルコーク1440の連続技でした。

自らの限界への挑戦で恐怖心を克服したのです。

オリンピック2度の王者を抑えての優勝でした。

ショーンホワイトも激賞し、奮い立ちました。

「歩夢には素晴らしい才能がある。オリンピックで勝つには絶対倒さなくてはならないから

闘志が湧いてきたよ」

「常に紙一重の状況で自分はかけてすべっているっていう状況

そこを目指している以上は

オリンピックでも今後大会でも出せるときは出していきたいと思っているし

人がたどり着けないようなことを

自分の夢にできればなと思いますね」と平野歩夢

完全復活どころか　強靭なスーパースターの誕生ですね。

そして迎えた2018年1月に平野歩夢は快挙を成し遂げます。

羽生結弦選手のインタや平野歩夢選手のインタでもあるように、命掛けて挑む人ほど何か途方も無い感動を生むのかもしれない。
明晰な頭脳と極限のボディコントロール。
66年ぶりの連覇、ショーン・ホワイトに並ぶ者、その挑戦をする選手が日本人だっていう喜び。
2人が健康で乗り切れますよう。

— くるみ (@kurumi213) 2018年2月9日

平野歩夢平昌オリンピック優勝するには？Ｘゲームで4回転2連続成功

米コロラド州アスペンで2018年1月28日に行われた冬季競技の賞金大会、ウィンターＸゲームズで、

スノーボード男子スーパーパイプ部門で、平野歩夢が、99.00点で優勝しました。

「フロントダブルコーク１４４０」「キャブダブルコーク１４４０」と４回転を連続で決めるという“超必殺技”を世界で初めて成功させたのです。

米国のテレビ・ＮＢＣのスポーツサイトは、この高難度技について「ハーフパイプの大会で着地が決まったのは史上初」と紹介しました。

「歴史を作った」とまで絶賛してたたえました。

「99点はベストスコアですね。100点行きたかったけど。これ(バック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260を連続で決める)が狙いだから、(平昌五輪は)この演技構成でいきたい。
でも全然安心はしていないので明日から先を目指してやりたい」

平野歩夢平昌オリンピック優勝するには？

19才の平野歩夢はオリンピック優勝に最も近いとこにいます。

31才のショーンホワイトも4回転連続を出してくるのは必至です。

バック・トゥ・バックのダブルコーク1440と1260を連続で決めるカギは最初の4 回転の着地精度です。

現在のところ歩夢の精度が優っているといわれています。

精度が良ければスピードが落ちないのです。

体力と敏捷性と体のコントロールが大きなカギとなるハーフパイプでは若さが武器にもなります。

過去のオリンピック優勝者の年齢はユーリ・ポドラドチコフ26才を除いて20代前半です。

1998 長野・・・・・・・・・・ジャン・シメン　　　　　　21才　スイス (SUI)

2002 ソルトレークシティ・・・ロス・パワーズ　　　　　　23才　アメリカ合衆国 (USA)

2006 トリノ・・・・・・・・・ショーン・ホワイト　　　　20才　アメリカ合衆国 (USA)

2010 バンクーバー・・・・・・ ショーン・ホワイト　　　 24才　アメリカ合衆国 (USA)

2014 ソチ・・・・・・・・・・ユーリ・ポドラドチコフ　　26才　スイス (SUI)

19才の若さで精神力も技も卓越した平野歩夢の平昌での優勝の可能性は高いものがあります。

平昌オリンピックでの平野歩夢の強敵スコッティ・ジェームズとは

平昌オリンピック予選で96.75をマークして2位となったスコッティ・ジェームズとはどんな選手なのか調べました。

3位の平野歩夢がマークした95.25を1.5点40うわまわった訳です。

Scott Jamesの国籍はオーストラリアです。

現在23才で身長が195cm体重75kgの大柄な選手です。

2010年のバンクーバーオリンピックではハーフパイプ代表として21位、

2014年のソチオリンピックではハーフパイプ21位とスロープスタイル16位の両代表として出場しました。

その後は

2015年　世界選手権　ハーフパイプ金メダル、、

2016年　Xゲーム　スーパーパイプ銅メダル

2017年　Xゲーム　スーパーパイプ金メダル　デュアルスラローム銅メダル

2018年　Xゲーム　スーパーパイプ銀メダル

と安定した強さを持つ選手として成長しています。

案外強風を味方につけると有しようという可能性もあります。

平昌オリンピックでの平野歩夢の最大の強敵はショーン・ホワイト

平野選手の最大のライバルは予選1位で通過した31才のショーン・ホワイトでしょう。

06年トリノ10年バンクーバーと五輪連覇し、

W杯第２戦決勝では「フロントサイド・ダブルコーク１４４０」を決め、先月のＷ杯では100点満点の圧倒的な演技を披露しました。

平昌オリンピックの予選でも平野歩夢のエアー高さ5.0mを超える5.7mをを出して実力をアピールしてきました。

平野選手が4回転連続を出せばショーン・ホワイトも出してくるでしょう。

強風を見極めて悪天候を味方にして冷静に自分をコントロールできるかが勝負を決めそうです。