清元延寿太夫・清元昂洋・尾上右近の徹子の部屋

2018年2月14日の徹子の部屋に歌舞伎一家の7代目清元延寿太夫59才、長男の清元昂洋、次男の尾上右近がゲスト出演しました。

七代目 清元延寿太夫は歌舞伎の伴奏音楽の一つ、「清元」の宗家であり、奥さんは映画スター鶴田浩二の次女です。

鶴田浩二から見ると清元昂洋、尾上右近は孫なのです。

徹子の部屋では、映画スター鶴田浩二の知られざる素顔が貴重な写真と共に明かされます。

7代目清元延寿太夫の父は六代目延寿太夫、母は近世歌舞伎の名優として名高い六代目尾上菊五郎の次女多喜子です。

18代中村勘三郎の父は十七代目中村勘三郎、父方の祖父は三代目中村歌六、母方の祖父は六代目尾上菊五郎で、

延寿太夫からすると中村勘三郎さんは従兄弟にあたります。

延寿太夫は兄弟のように育った勘三郎との思い出を語ります。

若手歌舞伎俳優、と尾上右近は２月２６日、歌舞伎座で催す「延寿會」で、江戸浄瑠璃清元節の清元栄寿太夫を七代目として襲名し、二足のわらじをはくことになります。

同時に兄で清元三味線方の清元昂洋も、初代清元斎寿を襲名します。

この襲名を祝い、3人をよく知るあの人からのサプライズメッセージが紹介されます。

 

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六代目尾上菊五郎の遺品とおもいで話

尾上右近は六代目尾上菊五郎にはまり、いろいろ遺品を祖母からもらっては自分の部屋を記念館として溜めていたそうです。

徹子の部屋にはその遺品の中から菊の紋様がはいったキセルを持ってきました。

たばこを吸う習慣がなかったのが、稽古で使うようになってから最近では楽屋で吸ったりしているそうです。

兄の清元昂洋は六代目尾上菊五郎の遺品として三味線と三味線立を持ってきました。

木製の三味線たてにも菊の紋様が彫られています。

延寿太夫と黒柳徹子は六代目の奥さんの話に花をさかせました。

病院に救急車で運び込まれたときに「ちよっとあんた!ご祝儀あげてよ!」といったり

突拍子もない人だったそうです。

黒柳徹子は六代目の人柄にについて六代目の奥さんからいろいろ聞いていました。

六代目が猟から帰ってくると、猟師になり切っているので合わせてあげないと機嫌が悪くなったそうです。

清元節または清元とは

清元節または清元とは、三味線音楽のひとつで、浄瑠璃の一種です。

主として歌舞伎や歌舞伎舞踊の伴奏音楽として用いられます。

江戸浄瑠璃は日本音楽の分類名称です。

上方の義太夫節に対して，江戸の河東節，常磐津節，富本節，清元節，新内節などをいいます。

享保 (1716～36) 以後に，人形芝居の古浄瑠璃から歌舞伎伴奏用に転成した，歌曲性の濃厚な浄瑠璃です。

調べれば調べるほど深みにはまってきそうになります。

日本の古典芸能は奥が深いわりに知られていないものですね。

 

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清元昂洋、尾上右近のおじいちゃんは鶴田浩二

清元昂洋、尾上右近のおじいちゃんにあたる鶴田浩二は石原裕次郎の日本映画界の昭和の大スターです。

1953年(昭和28年)夏、「野戦看護婦」ではたった1日の拘束で出演料が300万円という日本映画史上最高額のギャラを得たそうです。

1953年の映画館の入場料は80～120円、大卒初任給（公務員）7,650円、喫茶店コーヒー35円でした。

当時の300万円を現在の貨幣価値に換算すると少なくとも10倍以上になりそうです。

兵役の経験者である鶴田浩二は巨額の私財を使って戦没者の遺骨収集に尽力し、日本遺族会にも莫大な寄付金をしたそうです。

徹子の部屋では1978年鶴田浩二が53歳の時に出演した時のビデオを見ました。

黒柳徹子も今の雰囲気とはまるで違って　愛しいものと相対する語り口でした。

鶴田浩二の次女と結婚した延寿太夫にとっては義理の父にあたりますが、「僕には怖い思いしかのこっていない」と言います。

延寿太夫子供のころから奥さんのことは知り合いで、中学生のころ鶴田家へ夜8時半ごろ電話すると

電話をとった鶴田浩二が「今何時だと思っているんだ!!」といって

ガチャンと電話を切ったそうです。

ご飯を奥さんの家で食べているとき帰ってきて、食べたくないものを残していると

戦争時分は残さないんだ!!これは!!」といわれて

「はい!」といって食べたそうです。

「背筋が伸びる感じが一杯しました」延寿太夫

清元昂洋と尾上右近の襲名について

兄の清元昂洋が、初代清元斎寿、弟の尾上右近が七代目　清元栄寿太夫を襲名

2月26日　3人が出る　延寿會

延寿太夫は襲名のお願いに尾上菊五郎のところに行きました。

昨年どきどきしながら襲名のお願いをしたら「お前そんなに体の具合が悪いのか？」といわれてとか。

「いやそういうことではないんですけど、いろいろ教えて行かなければいけないこともありますから」というと

「両方やっていくんだろ？いいんじゃないか」と言ってくれたそうです。

波野久里子の襲名のお祝いのコメントビデオで彼女は大変喜んでいる様子でした。