まな板の食中毒予防する洗い方は

公開日： 2018/06/10 : トレンド

2018年6月9日の世界一受けたい授業では「まな板の食中毒予防する洗い方」について放送しました。

食中毒研究の第一人者　広島大学　生物圏科学研究科　教授　島本　整先生に聞きました。

菌が大増殖する間違った対処法について指導をお願いしました。

家庭での食中毒の原因になりやすいものにまな板があります。

まな板の食中毒の恐怖

どちらのまな板が最近の増殖数が多いでしょうか？という問題から

先生の講義は始まりました。

A.新しいまな板の上で肉をカットして、そのまま放置したまな板

B.豚肉を切った後　洗剤とスポンジで洗った後　のまな板

菌の増殖が多いのはどちらでしょう。

常識ではAの方でしょう。

実験してみました。

AとBのまな板から最近を採取して

最近の増殖数を調べました。

Aのまな板の細菌数　 560個

Bのまな板の細菌数　2040個

洗った直後にも関わらずBの細菌数が4倍も多いという結果になりました。

まな板を洗ったスポンジの食中毒の恐怖

除菌のできる台所用洗剤でスポンジの除菌もできているとおっもているのが間違いなのです。

スポンジは正しい除菌をしないと菌が増殖すると島本　先生は言います。

まな板や食器を洗っても逆に菌を増やしてしまう結果となります。

ということは、毎日日本全国で菌を増殖させる食器洗いをやっていることになります。

使用ちゅうのスボンジ1ミリリットルの中には100億個以上の菌がいたという研究報告もあると言います。

スポンジの除菌方法は

スポンジは丁寧に洗いしっかり水気を切ります。

除菌効果のある台所洗剤を大匙半分強まんべんなく浸透させます。

スボンジを手で握ったり開いたりして浸透刺せます。

次に使うまでそのままの状態でおいておきます。

まな板を除菌できる洗い方は

まな板に洗剤をたらしてからをフライ返しなどで洗剤を伸ばします。

20分間放置します。

その後手で洗い流します。

しっかりと乾かせばきれいに除菌できます。

塩素系漂白剤やアルコール系の漂白剤も有効です。

木製まな板は洗い方に注意

木製のまな板は、食器用洗剤で洗った後に熱湯を表面にかけて殺菌を行います。

除菌効果のある食器用洗剤を付着させたまま置いておくと、洗剤が染み込んでしまう可能性があるので避けましょう。

黒ズミのケアも同様の理由から、漂白剤の使用は避けた方が良いでしょう。粗塩や重曹などをすり込み洗うと、黒ズミは落ちやすくなります。

マイレピ引用

除菌用洗剤の除菌とは

除菌とは、文字通り「菌を取り除く」ことです。

菌を殺す「殺菌」や、すべての菌を死滅させる「滅菌」とは意味合いが違います。

手や衣類を石鹸できれいに洗うのも立派な除菌行為。

除菌効果をうたう洗剤をあえて使う必要はありません。

「殺菌」は菌を積極的に殺さなければいけないので、普通の石鹸や「除菌ができる洗剤」ではムリです。

まな板やフキンの殺菌をするには、熱湯消毒や漂白剤の使用が効果的です。

日光に当てるのもよいですね。広範囲の殺菌には消毒用エタノールも便利です。

日本石鹸洗剤工業会の除菌洗剤の基準とは

除菌基準を満たした洗剤には、「除菌のマーク表示」と、「洗剤・石けん公正取引協議会の定める除菌基準を満たしている」旨の表示のいずれかまたは両方が表示されます。

さらに、「すべての菌を除菌するわけではありません」の表示が入ります。

台所用洗剤の場合、除菌の対象物用途は「スポンジの除菌」となります。

　適切な使用方法・使用量としては「固く絞ったスポンジに洗剤8mLをつけ十分に揉んで、次に使うまでそのまま置いておく」と言うことになります。

この様な使用方法は食器洗いの方法とは著しく異なりますので、除菌のマーク表示にその旨を表記する必要があり、「スポンジの除菌ができる」と言った表記になります。